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Diary

科学者というもの(キャスト:貝塚)

ぴたぱん通信をご覧の皆さん、こんにちは!キャスト兼、広報担当の貝塚です。

今さらながらちょっとした自己紹介をさせていただくと、私はこの劇団の中では少数派の、理系の学生です。生命科学を専攻する大学4年生で、現在は卒業研究の真っ最中です。ですから、土日はピーターパンの稽古、それ以外は研究、という毎日を送っています。
卒業後は大学院に進学し、その後は科学者になることを目指しています。科学者、というのは大学の教員や国公立の研究所の研究員を指します。

今日はこの「科学者」というものについて、少し書いてみたいと思います。これから進路を決める高校生の方などがいましたら、もしかしたら何かの参考になるかもしれません。
(ただ、あくまで研究室に入って1年足らずの私の考えですので、そこはご了承ください。。。)

☆「科学者」のイメージと実情☆

「科学者」というのは世間一般にはあまり知られていない職業で、ともすると色眼鏡で見られやすい存在であると私は思っています。もっというならば、“科学者=暗い”というイメージを、多くの人が持っているように思います。
皆さんの中にも、「科学者」なんていうと、細身で色白で分厚い眼鏡をかけた白衣の集団が、クマのできた青白い顔をして試験管を片手に化学式をブツブツ呟いている…なんて光景を思い浮かべてしまう方がいるのではないでしょうか?
正直なところ、私自身、昔はそう思っていました。だって、マンガとかにはそういう描かれかたをしていることが多いですものね。

しかし、それは全く違います!!

私が知っている科学者の多くはむしろその逆で、とてもパワフルで快活な人たちです。
付け加えると、眼鏡をしている人もそんなにいませんし、私の今いる研究室では白衣も着用しない人が多いです。(←もっとも、これは厳密にいうとあまり好ましいことではありませんが…。)
私がはじめ所属していた研究室のY教授などは「熱い科学者」の最たる人で、かつては内科医という職業を持っていながら、生命科学の魅力にトリツカレて科学者に転身した、という経歴の持ち主です。とても気さくな方で、この先生に研究のことを喋らせたら30分は止まりません。

一般的に言って、科学者という職業はお金をたくさん稼げる職業ではありません。
(近年はそうではない、と反論する人もいますが。)
ですから、この仕事を選ぶ人は純粋に研究することが好きなのではないでしょうか。
だから大人になっても、世間を見て冷めてしまわずに、良い意味で子供っぽい情熱や好奇心を持ち続けている人が多いのではないかと、私は思っています。

ですから、科学者=暗い、なんていうのはまず誤ったイメージであると言っていいと思いますよ。
たとえ外見が暗そうに見える人でも、話してみれば、その人の研究に対する熱いエネルギーを感じられるはずです。

☆「科学者」に必要な能力とは?☆

ちょっと余談になりますが、生命科学の研究をやっていく上でもっとも重要な能力とは何でしょうか?
生物や化学の知識?
英論文を読む語学力?
それももちろん重要ですが、私は最も重要なのは「体力」だと思っています。

なぜなら、数学や物理学にくらべ、生物学は文字通りナマモノを扱う分野ですので、机の上で理論を考えている時間より、実験をしている時間の方が長いからです。

研究室によって多少の差はありますが、私のいる研究室では一日11時間とか12時間くらいは普通に実験を行います。
その合間を縫って、論文を読んだり、実験計画を立てたり、実験データのまとめや考察を行うので、その忙しさはかなりのものです。これはスタミナがないととてもやっていけません。
ある先輩の大学院生などは毎日夜中まで、上に書いたようなことを行いつつ、学会発表や論文の執筆、研究室の試薬の管理などもこなしており、それはもう尊敬を通り越して驚愕の領域に達しています。

ですから、もしあなたが体力自慢の猛者で、生命の仕組みに興味をお持ちなら、意外にこんな進路もありかもしれませんよ。

それでは、今日はこの辺で。またお会いしましょう。

貝塚 剛志

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