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Diary

牛!!! 

皆さんこんにちは。お元気ですか?第六回公演『藍染まる場所 夕凪の音』では、女子高生「岬藍」役を演じました堀香織です。
 劇中では高校生でしたが、私生活では日々レポートや実習に追われている大学生です。私は獣医学部に通っているため、動物と関わる機会がとても多いです。
今日は、そのなかでも私の大好きな牛について書きたいと思います。
 
 牛というと、牛乳も飲んでるし、牛肉もチーズもバターも食べてるし、多くの人がとても身近な動物だと思っていると思います。
でも実際は、牛に触ったことがあるといっても牧場の乳搾り体験ぐらいで、牛はおっとりしている動物、と思っている人が多いのではないでしょうか?
私もそうでした。大学に入り初めて行った牧場実習で、「まず掃除して」と言われても、牛についてほとんど何も知らない私は両側から首をのばしてくる牛が怖くて怖くて、なるべく牛に近づかないように歩いていました。
搾乳の段階になって、「こいつ使えない」と思われたくない一心で、必死で何気ない顔して牛の間に入りミルカー(搾乳する機械)を付けたけれど、内心いつ牛に蹴られるかとびくびくしていました。
しかしそんなのも半日。その日のうちに自ら牛に舐められに近づいて行くくらいになりました。
今では実習に行くと、いっぱしの従業員のように牛を叱ったり、作業に疲れるとちゃっかり牛に寄りかかって休んだりしています。

牛について無知だった私も、数回の実習で多くのことを学びました。
まず、牛は決しておっとりした動物ではないのです!!どの子も蹴りが速いこと!この子はおとなしいから・・と油断してミルカーをつけていたら不意打ちで顔を蹴られたこともありました(きっと私の付け方が下手で気に食わなかったんですね)。
それにみんなとても個性的です。近づくと頭突きをしてくる子、Uターンするのが苦手な子、隣の子にちょっかいを出す子・・・etc
付けているミルカーを何度も足で落とされたり、お乳に触るだけで蹴りを入れてくる子にはほんと困りますが、建前なんてなくすべてを態度で表わす素直さが、やっぱりとてもかわいいのです。

一方、牧場はシビアな世界です。ペットではなく、生活のために牛を飼っているのですから。私が「いっこくさん」と名付けてかわいがっていたタグ番号159番の牛は、次の年に行ったらもういませんでした。
牛が病気で死んでいく時、隣の部屋では子牛が生まれました。
そういうときの気持は複雑すぎてなかなか言葉にはできません。
よく聞く「人は多くの命をもらって生きているんだよ」という言葉。わかっているつもりでも、なかなか実感がわきません。でも牧場にいると、そういうことをいやでも実感するのです。

都会の日々の喧騒の中、携帯の待ち受け画面を子牛の写真にしている私でも、ついつい牛たちのことを忘れてしまいます。
でも、極たまに、牛乳を飲んでいるときにでも、牛の蹴りは早いとか、どの牛も個性豊かなんだとか、牛に思いをはせてもらえたら幸いです。
そして何より、牛の可愛さを少しでも知ってもらえたなら、とてもうれしいです。

堀 香織

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