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Diary

未だ届かず

2009_camel_photos-365.jpg第七回公演、無事全日程を終了致しました。

結局というかやっぱりというか、一年ぶりのご挨拶となってしまいました。
劇団PeterPan 脚本・演出の齋藤です。

今回も多くのお客様にご来場いただき、誠にありがとうございました。
例えどれだけいいものを作ろうと、見に来てくださるお客様がいなければ何の意味もありません。
舞台を創る最後の出演者が見に来てくださった方々。
感謝の気持ちで一杯です。

さて、今公演。
本格スタートも軌道に乗るのも遅れてしまったことに加え、
僕の作業もかなり遅くなってしまい、何と台本が完成したのが本番の三日前!
既に僕以外のメンバーは小屋入りした後でした。
もうね、怒られましたよ色んなとこで。
四面楚歌を地で行きましたよ。
マトモな団体なら公演中止のペースですからね。

辛いのは、脚本としての僕は平謝りしたい気持ちなのですが、
演出としての僕は絶対にしゃんとしていなければならないこと。
自信のない、指示の出せない、周囲に媚びる演出など、不要極まりないですから。
「すまんのう」と「しっかりやれ」を共存させるのは、中々厳しいです。

でもね、やれると思ってました。
ウチのメンバーは大部分が、あくまで大部分が(笑)
ピンチの時ほど燃えるタイプなのを知ってたので。
特にスタッフワークに関しては、過去ないくらいに各セクション自発的に進行してくれました。
仲間の地力の強さに尊敬と感謝。
実際ね、ピンチは案外楽しいです。
「あのさー、わりいんだけどさー、こーゆーのやりてーんだけど・・・」
と僕が言うと、
「マジっすか!今からっすか!カンベンしてよ・・・」
と苦笑いしつつ、五分後には
「こういう方法を考えたんだけど・・・」
と得意気にやってきて、さらに五分後にはワイワイ作業をし、
本番後には
「俺ら天才!?」
と自画自賛。
諦めの悪い面々で本当によかった。
基本的に
「いい感じでヨロシク」
としか言わない僕のお願いを、
この期間で応えてくれたスタッフ陣、本当に感謝と信頼の気持ちでいっぱいです。
今までの積み重ねがあったからこそ、乗り越えられたのだと思います。

キャスト陣。
何せそんな進行状況だったので、セリフ覚えがメチャクチャ大変だったと思います。
いつもは、「セリフ覚えはやれば出来ることなんだから本番で飛ぶのは絶対あかん」
と言えるのですが、今回はひたすら「ごめんね、頑張ってね」でした(泣)
間に合わせた彼らに拍手です。

戻りますが、でもできると思ってたんです。
いつも、「こいつらもっと出来る」と思ってましたから。
こんなこというと「反省してない!」と怒られそうですが・・・
乗り切れたから言えることだと思いますが、
結果的には団体としてたくさん得るものがあったのじゃないかなと思います。
もちろん、こんな荒療治は二度とゴメンと思ってますが(笑)
皆ごめんね。

<中身に関して>
今回は役名由来をおみやげに載せられなかったので軽くふれると、
全て「僕にとってのヒーロー」からとりました。
そのうちのいくつかは、僕が多大な影響を受けた作品からなのですが、
今回「ヒーロー」を描くということで
名前に使おうかと思い、久しぶりに引っ張り出してきたら、
子供の頃にはまったくわからなかった解釈がたくさん出来て、
「ああ歳とったんだナア」と感じました。
興味のある方はちょっと見当をつけて、探してみてはいかがでしょうか。
ちなみにほとんどマンガです(笑)

「無敵だった頃の自分が、駄目になった自分を叱りに来る」
という形は三年くらい前から考えていました。
その形でもって、「ヒーロー」と「場所」ということについて考えてみようと
いうことで始まったこの話。
設定とテーマ自体は割かし早く決まったのですが、
大体の骨組みが出来て「さあやろう」
というときに、上記の理由で何となしにその作品を引っ張り出したら、
「おう、俺影響受けてんなー」と思ったのです。
もちろん、作品自体は丸で別物ですが、空気というか、細かな部分で。
結果、前出の作品に、いかに影響を受けつつ、かつ引っ張られずに
自分の「想い・痛み」を乗せて世界を創り上げるか、ということに神経を使う作業となりました。
書きあがった後に見て、「ああ俺これに影響受けてたのか」と思うのはいいのですが、
書く前に気づくと、これが中々難しい。
なんせもう自分の血肉の一部になっているようなものですから、
何が嘘で何が本当かわけがわからなくなるのです。
夜な夜な悩みつつ、団長に泣き付いたりしながら、
最終的に今の僕にしか書けない、
ひりひりする世界が創れたと思います。
個人的にも過去に書いたものの中で好きな作品となり、
「創る」ということに関してもまた、得るものがありました。

さてさて。
今後ですが、いつもの通り一旦は充電です。
今回もまた、たくさんの夢がかないました。
映像、やりたかったモチーフ、短編、仲間との約束・・・
小屋入りして、仲間がいて、皆で共有するものがあって、夢が叶っていって、、、
なんどもなんども、「うれしいなあ」と思ってしまいました。
体制の再構築からになるかなと思いますが、
今回社会人メンバーが見事に仕事をしながらもメイン所を
クリアしてくれたことで、また考えうる選択肢にも幅が持てたのではないかなと
思っています。

どこに向かうか、辿り着けるか、相も変わらずさっぱり先はわかりませんが、
劇中で立花が言っていた言葉。

「戦わなくちゃ。強くなってさ」

そうだ、そうだな、と思いながら、また歩き出そうかと思います。

また劇場で皆様と同じ夢が見られる日まで。
お互い何となく生きながら。

それでは、また。

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